Plesk サーバ間でデータを移管する

移管とは、ホスティングデータ(サービスプラン、アカウント、コンテンツ付きの契約など)を、ある Plesk サーバ(ソースサーバ)から同じバージョンの Plesk がインストールされた別のサーバ(宛先サーバ)に移動するプロセスです。移管によって、より生産性の高いサーバへ、またはある Linux ディストリビューションから別のディストリビューションに、Plesk をシームレスに移動することができます。Plesk データの移管は、以下の方法で実行できます。移行・移管マネージャユーティリティまたはバックアップファイルを使用します。

移行・移管マネージャを使用してデータを移管することもできますが、データが大量にある場合には、migrate コマンドラインユーティリティを使用して移管を自動化することができます。

重要:Plesk for Linux と Plesk for Windows の間での移管はサポートされません。

サポートされる移管シナリオ
ソース 宛先

Plesk for Unix 8.6 以降

Plesk for Linux 10 以降

Plesk for Windows 8.6 以降

Plesk for Windows 10 以降

移行・移管マネージャユーティリティを使用して移管する(推奨)

transfermtm

ホスティングデータの移管は、移行・移管マネージャユーティリティを使用して行うことをお勧めします。このユーティリティは移管先サーバ上で機能し、移管元 Plesk からホスティングデータを自動的にコピーします。移行・移管マネージャを使用してホスティングデータを移管する方法は、「移行・移管マネージャによってデータを移管する」セクションを参照してください。

バックアップファイルを使用して移管する

transferbackup

何らかの理由で移行・移管マネージャがソースサーバに接続できない場合(ファイアウォールで制限がある場合など)には、バックアップファイルを使用してソースサーバから宛先サーバにデータを移管することができます。移管を実行するには、ソースサーバでデータをバックアップし、作成されたアーカイブファイルを宛先サーバに手動で移管し、宛先サーバ上でデータを復元する必要があります。Plesk データのバックアップと復元は、Plesk GUI で実行することも、コマンドラインユーティリティ pleskbackup および pleskrestore で実行することもできます。バックアップファイルを使用してデータを移管する方法は、「バックアップファイルを使用してデータを移管する」セクションを参照してください。                    

移管されるデータ

移管を実行すると、宛先 Plesk には、移管前にソースサーバに存在したサービスプラン、アドオン、顧客アカウント、および契約が含まれています。大部分の Plesk 設定も移管されます。ただし、次のようなオブジェクトや設定は、移行先の Plesk に移管されません。

  • 以下のリストに含まれる Plesk 設定:
    • 接続されたデータベースサーバとその設定のリスト([ツールと設定]>[データベースサーバ]

      重要: ソースサーバに接続しているデータベースサーバが宛先サーバと接続していない場合、このサーバのすべてのデータベースが宛先サーバのデフォルトの(同じタイプの)データベースサーバに移管されます。リモートデータベースがあるドメインを移管する方法についての詳細は、「リモートデータベースを使用する契約を移管する」セクションを参照してください。

    • Apache モジュールの設定([ツールと設定]>[Apache モジュール]
    • バックアップ設定([ツールと設定]>[バックアップ設定]
  • 顧客のバックアップファイルと FTP ストレージの設定([コントロールパネル]>[ウェブサイトとドメイン]>[バックアップマネージャ]>[FTP ストレージ]>[設定]
  • Plesk 拡張
  • サードパーティ製ソフトウェア(Google サービスなど)

管理者と顧客はこれらの設定を構成し、不足しているオブジェクトを手動で追加する必要があります。

ベストプラクティス

以下の Odin ナレッジベースの記事も参照してください。

この章の内容:

移行・移管マネージャによってデータを移管する

バックアップファイルを使用してデータを移管する

自動移管

IP アドレスの移管