バックアップファイルを使用してデータを移管する
移行・移管マネージャを使用する方法以外に、ソースサーバでデータをバックアップし、作成されたアーカイブファイルを宛先サーバに移管して、そこでデータを復元することもできます。バックアップと復元は、Plesk のユーザインターフェースで実行することも、コマンドラインユーティリティ pleskbackup
および pleskrestore
で実行することもできます。このユーティリティは、Linux システムの場合は /usr/local/psa/bin/
ディレクトリ、Windows システムの場合は %plesk_cli%
にあります。
重要: Plesk のバックアップおよび復元ユーティリティと、その関連機能は、標準インストールに含まれないオプションの Plesk コンポーネントをインストールするとはじめて使用可能になります。これらのコンポーネントをインストールするには、ウェブベースのインストールおよびアップデートウィザードを使用します。サーバ管理パネルで、[ツールと設定]>[アップデートおよびアップグレード]>[コンポーネントを追加]に進み、[Server backup solutions]グループで[Plesk Backup Manager]を選択します。
Plesk ユーザインターフェースを使用してソースサーバのデータをバックアップするには:
該当する Plesk バージョンの管理者ガイドの指示に従ってください。
- Plesk 12.5:http://docs.plesk.com/en-US/12.5/administrator-guide/59256.htm.
- Plesk 12.0:http://docs.plesk.com/en-US/12.0/plesk-administrator-guide/59256.htm.
- Plesk 11.5:http://docs.plesk.com/en-US/11.5/plesk-administrator-guide/59256.htm.
コマンドラインユーティリティを使用してソースサーバのデータをすべてバックアップするには:
- Linux ベースのサーバの場合:
/usr/local/psa/bin/pleskbackup server <
バックアップファイル名>
- Plesk 9 以降を実行する Windows ベースのサーバの場合:
"%plesk_cli%\pleskbackup.exe" --server
. - Plesk 8.6 以前を実行する Windows ベースのサーバの場合:
"%plesk_cli%\pleskbackup.exe" --all <
バックアップファイル名>
FTP サーバにバックアップファイルを保存したい場合は、<
バックアップファイル名>
の代わりに ftp://[<
ログイン名>[:<パスワード>]@]<サーバ>/<ファイルパス>
のような URL を指定します。
バックアップのセキュリティを向上したい場合は、-backup-password <あなたのパスワード> オプションを追加してバックアップを暗号化します。パスワードで保護されたバックアップについて詳しくは、管理者ガイドの「バックアップと復元」セクションを参照してください。
コマンドラインツールによる選択的なバックアップを実行したい場合、Linux 版または Windows 版の『上級管理者ガイド』の指示に従ってください。
移行したいデータをバックアップした後で、バックアップファイルをサーバにアップロードし、含まれているデータを復元します。
バックアップファイルを宛先サーバにアップロードし、GUI でデータを復元するには:
- 宛先サーバのサーバ管理パネルにログインします。
- [ツールと設定]>[バックアップマネージャ]([ツール]グループ内)に進みます。
- [アップロード]をクリックします。
- [ブラウズ]をクリックして、アップロードしたいバックアップファイルを選択します。
- バックアップが暗号化されている場合、暗号化に使用したパスワードを指定します。
- [OK]をクリックします。ファイルがサーバストレージにアップロードされます。
- [サーバストレージ]タブで、アップロードしたばかりのバックアップファイルに対応するリンクをクリックします。
- 復元したいデータのタイプを選択し、復元のオプションを指定します。
- [復元]をクリックし、画面に表示される指示に従って復元を完了します。
pleskrestore コマンドラインユーティリティを使用して、宛先サーバですべてのデータを復元するには:
- サーバにバックアップファイルをアップロードします。
- サーバで使用する IP アドレスを指定するために、マッピングファイルを準備します。
- マッピングファイルを作成するには、以下のコマンドを実行します。
- Linux ベースのサーバの場合:
/usr/local/psa/bin/pleskrestore --create-map <
バックアップファイルへのパス> -map <マッピングファイルへのパス>
- Windows ベースのサーバの場合:
"%plesk_cli%\pleskrestore.exe" --create-map <
バックアップファイルへのパス> -map <マッピングファイルへのパス>
- 作成されたマッピングファイルをテキストエディタで開きます。
-
[ip-map]
で始まる次のセクションを探します。次の例のようなエントリが含まれているはずです。[ip-map]
# Unchanged IP addresses:
# Please review default IP addresses mapping below:
10.52.30.170 shared -> 10.52.30.170 shared # ip address does not exist 10.52.30.170
10.52.120.243 exclusive -> 10.52.120.243 exclusive # ip address does not exist 10.52.120.243
- 各行の
->
文字の右側に表示されている現在の IP アドレスを、宛先サーバで使用する IP アドレスに置き換えて、新しいアドレスの割当スキームが「shared
」および「exclusive
」で正しく指定されていることを確認してください。「Shared
」は共用 IP アドレス、「exclusive
」は専用 IP アドレスを示します。 - ファイルを保存します。
- 以下のコマンドを実行して、バックアップからデータを復元します。
- Linux ベースのサーバの場合:
/usr/local/psa/bin/pleskrestore --restore <
バックアップファイルへのパス> -level server -map <マッピングファイルへのパス>
- Windows ベースのサーバの場合:
"%plesk_cli%\pleskrestore.exe" <
バックアップファイルへのパス> -level server -map <マッピングファイルへのパス>
バックアップがパスワードで保護されている場合、
-backup-password
オプションを使用して、暗号化に使用したパスワードを指定します。復元が「
Unable to resolve all conflicts
」というエラーメッセージで失敗した場合、「移行および移管での問題のトラブルシューティング」セクションを参照してください。 - Linux ベースのサーバの場合:
注: コマンドラインツールによる選択的な復元を実行したい場合、Linux 版または Windows 版の『上級管理者ガイド』の指示に従ってください。
データの復元後、移管された各ウェブサイトは、特定のホスティングプランとリンクされていない個別のホスティングサービス契約と紐付けられます。今後のメンテナンスをシンプル化するために、すべての新規契約のプロパティを確認して、ホスティングプランと紐付けることができます。