重複する DNS サーバを提供する
多くのレジストラは、登録者に対し、異なるネームサーバのアドレスを 2 つ以上提供するよう要求しています。この目的は、ある程度の冗長性を実現するためです。あるドメイン名に 2 つのネームサーバで対応すると、何らかの理由で一方がダウンしても名前解決は引き続き行われます。単一サーバインストールの Plesk の場合、単一の DNS サーバインスタンスを実行するという理由から、この要件を満たすことができません。ただし、冗長な DNS サーバを顧客に提供したい場合、いくつかの選択肢をとることができます。
Plesk サーバで 2 つ以上の IP アドレスを構成する
これにより、サーバ全体の DNS テンプレートにセカンダリ NS レコードを追加することができます。これには、以下の手順に従います。
- [ツールと設定] > [DNS テンプレート]に進みます。
- DNS テンプレートに以下のエントリを追加します。
- ns1.<domain> A *最初の IP アドレス*
- ns2.<domain> A *2 番目の IP アドレス*
- <domain> NS ns1.<domain>
- <domain> NS ns2.<domain>
このセットアップで大部分のレジストラの要件を満たすことができますが、実際には冗長ではありません。Plesk ネームサーバが応答を停止すると、このサーバでホストされているドメインの名前解決が停止します。
クラウドサービスを使用する
たとえば、「Amazon Route 53」拡張を使用して、Amazon Cloud 内で DNS を実行することができます。この拡張のセットアップについては、「外部 DNS サーバを使用する」セクションの「Amazon Route 53 との統合」サブセクションで詳しく説明しています。
追加サーバを使用する
そのほか、Plesk の「Slave DNS manager」拡張を使用して、追加サーバをセカンダリネームサーバとして使用するというオプションがあります。この拡張は plesk.com/extensions/slave-dns-manager からダウンロードできます。
Plesk サーバを 2 つ以上実行している場合、互いのセカンダリネームサーバとして使用することができます。たとえば、host1.com と host2.com という 2 つの Plesk サーバがある場合、host1.com をこのサーバでホストされているドメインのプライマリネームサーバとして使用し、host2.com をセカンダリネームサーバとして使用することができます(その逆も可能)。