データをバックアップする
Plesk では、以下のデータをバックアップできます。
- アカウント構成:このバックアップはサイズが小さく、構成に問題が生じた時にアカウント設定を復元するのに役立ちます。
- アカウント構成とウェブサイトコンテンツ:このタイプのバックアップでは、データベースを含め、すべてのウェブサイトのコンテンツも保存されるため、ディスクスペースとシステムリソースが余分に必要となります。このようなバックアップは、データの損失を防ぐために最適です。
バックアップはいつでも手動で実行できますが、時間を指定してスケジュールすることも可能です。たとえば、フルバックアップを 1 日に一度、サイト訪問者数が少ない夜間に行うように設定することができます。バックアップのスケジュールについては、「バックアップをスケジュールする」セクションを参照してください。
フルバックアップと増分バックアップ
Plesk は以下の 2 種類のバックアップをサポートします。
-
フル:バックアップを作成するたびに、データの最終更新日時を問わずすべてのデータがバックアップに含まれます。
-
増分:増分バックアップには、前回バックアップを作成した日時以降に変更されたデータのみが含まれます。
増分バックアップを使用すると、バックアップの処理時間が飛躍的に短縮され、バックアップファイルが占有するディスク容量を抑えることができます。
Plesk の増分バックアップには、以下のデータが含まれます。
- 前回のバックアップ(フルまたは増分)作成後に変更されたウェブホスティングデータ
- 前回のバックアップ(フルまたは増分)作成後に変更されたメールデータ
- データベースデータのフルバックアップ
バックアップを保存する
Plesk でバックアップを保存するには、次の 2 つの方法があります。
- Plesk 管理ホスティングサーバ上に保存:すべてのバックアップファイルが、その他のアカウントコンテンツとともに Plesk サーバに保存されます。この場合、バックアップファイルは契約で提供されるディスク容量にカウントされます。
- リモート FTP サーバ上に保存:すべてのバックアップファイルはリモート FTP ストレージに保存されます。この場合、バックアップファイルは契約で提供されるディスク容量にカウントされません。バックアップが FTP アカウントに保存されるように Plesk を構成する方法は、このセクションで後ほど説明します。
パスワード保護されたバックアップを作成する
機密データをパスワードで保護して、バックアップに安全に保管することができます。このような保護によって、たとえ外部バックアップストレージでセキュリティ侵害が発生しても、攻撃者がバックアップデータを搾取することはできなくなります。
バックアップのパスワードは、以下の方法で指定できます。
- FTP ストレージ設定([ウェブサイトとドメイン] > [バックアップマネージャ] > [リモートストレージ設定] > [FTP(S)])。
- Plesk 内部ストレージから外部の場所へのバックアップファイルのダウンロード時に指定する。
こうしたバックアップを Plesk に再びアップロードし、復元を試みると、保護に使用したパスワードの入力が求められます。
警告: バックアップの保護に使用したパスワードを忘れた場合、問い合わせて確認することはできません。そのため、バックアップファイル名とパスワードのリストは安全な場所に保管しておくことをお勧めします。
FTP ストレージを使用するように Plesk を構成する
バックアップファイルの保存に FTP サーバを使用する場合は、[ウェブサイトとドメイン] > [バックアップマネージャ] > [リモートストレージ設定] > [FTP(S)]で、以下を指定します。
-
FTP サーバの IP アドレスまたはホスト名
-
バックアップファイルの保存先サーバのディレクトリ
-
FTP アカウントにアクセスするユーザ名とパスワード
-
FTP パッシブモードを使用するかしないか。指定した FTP サーバへの接続が失敗した場合は、このオプションをオンにしてやり直してください。FTP ストレージ設定画面で[OK]をクリックすると、Plesk は接続をテストします。
-
FTPS を使用するか。FTP サーバがこのプロトコルをサポートする場合、これを使用してセキュリティを強化することができます。
-
Plesk でバックアップファイルの保護に使用されるパスワード