Plesk をマスター DNS サーバとして利用する
Plesk でドメインが作成されると、必要な DNS レコードがすべて含まれる DNS ゾーンが自動的に作成されます。ただし、ホスティング事業者からパーミッションが付与されていれば、DNS レコードの追加、変更、削除が可能です。
DNS レコードを管理する
ドメインの DNS ゾーンに現在存在するレコードを表示するには、[ウェブサイトとドメイン] > [DNS 設定]に進みます。また、この画面でレコードの追加、変更、削除も可能です。
レコードを追加するには、[レコードを追加]をクリックします。レコードを変更するには、レコードの名前をクリックします。レコードを削除するには、レコードの名前の横のチェックボックスをオンにして、[削除]をクリックします。特定のレコードを削除すると、ドメインの機能に影響を与えます。たとえば、A レコードを削除すると、ドメイン解決ができなくなります。ウェブサイトの機能に影響を与える DNS ゾーンに変更を加えてしまった場合、[デフォルトにリセット]をクリックしてデフォルトの DNS レコードを復元することができます。これにより、この DNS ゾーンに加えたすべての変更が取り消され、サーバ全体の DNS テンプレートに従って再作成されます。ゾーンに追加したカスタムレコードもすべて失われます。
DNS ゾーンには SOA レコードも含まれています。SOA レコードの値を表示・変更するには、[ウェブサイトとドメイン] > [DNS 設定] > [SOA]を開きます。[IETF と RIPE が推奨するシリアル番号フォーマットを使用]チェックボックスをオンにすると、Plesk が SOA シリアル番号を保存する方式が Unix タイムスタンプから RIPE が推奨する YYYYMMDDNN フォーマットに変わります。欧州を中心に多くのドメインレジストラが YYYYMMDDNN フォーマットの使用を求めています。レジストラに提供した SOA シリアル番号が拒否された場合、このオプションを有効にして対応できる可能性があります。
注釈: SOA シリアル番号が IETF と RIPE が推奨するフォーマットで保存されている場合、1 日あたりの SOA レコード変更回数は 98 回までに制限されます。ドメインの SOA レコードを 1 日に 98 回変更すると、SOA シリアル番号はそれ以上変更できなくなり、[デフォルト]ボタンをクリックすると DNS ゾーンからのすべてのレコードが削除され、DNS ゾーンの DNS サービスのオン/オフやスレーブ/マスターモードへの切り替えができなくなります。
DNS テンプレートの変更を適用する(Plesk for Linux のみ)
Plesk for Linux には、サーバ全体の DNS テンプレートのレコードを自分のドメインの DNS ゾーンと同期する機能があります。この同期は、以下の規則に従って行われます。
- ユーザが変更したレコードは常に維持される(つまり、どのような状況でも変更や削除は行われない)。
- テンプレートにレコードを追加するとゾーンにも追加される。
- テンプレートから削除されたレコードはゾーンからも削除される(変更されたレコードは削除されない)。
- テンプレートで変更されたレコードはゾーンでも変更される(変更されたレコードは削除されない)。
DNS テンプレートと DNS ゾーンの間でレコードを同期するには、[ウェブサイトとドメイン] > [DNS 設定]に進み、[DNS テンプレートを適用]をクリックします。